but が文頭にくるのは間違い

But, it is raining. 「でも、雨が降っている」と読めそうですね。でもちょっと間違っています。

どこが間違っているかわかりますか?

多くの日本人がやってしまうのですが、but は文の先頭に出てくるのは間違いです

なぜ間違いなのか、どう直したらいいのか見ていきましょう。

そもそもなぜ間違えやすいのか?

butの意味は「でも」や「しかし」ですね。

日本語では「でも、今日は晴れて良かった。」や「しかし、彼女は怒ってしまった」など、「でも」「しかし」始まる文でも自然に使います。

そのため、英語でも but を先頭に書いてしまいがちなのです。

また、「でも」や「しかし」という表現は使いやすいこともあり、間違えたままよく使われてしまいます。

butに関する間違えやすいポイント

「昨日は雨でした。でも、野球の試合は行われました。」

これを英語の分にしましょう。

“It rained yesterday. But, the baseball game was played.”

ついこのように書いてしまいがちですよね。

実は、ここにはbutに関連して二つ間違いがあります。

butは文の先頭にきてはダメ

先ほどから書いている通り、butが分の先頭にくるのは間違いです。これはbutが接続詞だからです。

butの直後にカンマがくるのは間違い

butは接続詞です。接続詞の直後にカンマは来ません。

butの使い方を正確に理解しよう!

それそれでは、接続詞butの正しい使い方とはどうなのでしょうか?

接続詞は文と文をつないで一つの文にする役割があります。

接続詞と言えばandですね。andを使った簡単な例を見てみましょう。

I have a pen. I have an apple. という二つの文を接続詞andで繋ぎます。そうするとこのようになります。
I have a pen, and I have an apple.

and を使って、文が一つになりました。ピリオドが一つしかありませんね。

ちなみに、文の中に含まれている s+v を含む一部分を文節と言います。この例だと、and の前の I have a pen と and の後ろの I have an apple がそれぞれ文節となります。

and と同じように、通常は but の前後に文節があるべきです。

しかし、butを文頭におくとその前には文節が無い状態になり、「文を繋いでいない」状態になります。

また、接続詞butは二つの文節の間に置き、後ろの文節の先頭にあるべきです。ですので区切りはbutの後ろではなく、前にあるべきです。なので、カンマがbutの後ろにくることはありません。

どう書くのが正しいか

「昨日は雨でした。でも、野球の試合は行われました。」

この日本語をbutを使って正しく書く場合は、文と文を繋ぐべきです。

“It rained yesterday, but the baseball game was played.”

わかりますでしょうか。butの前のピリオドはカンマに換え、元々二つの文を一つに繋ぎました。これなら正しいです。

文を繋ぎたくない場合

文を繋いでいい場合ばかりではありませんよね。例えば、繋ぐと一文が非常に長くなる場合、繋げられる文が無い場合などが考えられます。

このような時は、「でも」と同じ意味の副詞 “however” を使用します。

“It rained yesterday. However, the baseball game was played.”

このhoweverは副詞なので名詞や名詞句以外を修飾できますが、この例では動詞を修飾しています。副詞なので、文と文を繋ぐ必要はありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

butは接続詞なので、基本的に文と文を繋ぐものと覚えましょう。もちろん例外はありますが、少なくとも、日本語の「でも、〜」のように副詞としては使えません。

こんな時は however が使えるので覚えて起きましょう。
ただし、「でも」をむやみに多様する癖のある方は、howeverの使いすぎにも注意しましょう。文がクドくなります。

そういった人は、文の構成の見直しが有効です。

普段から文の意味を考えてきちんと内容を整理して書くようしましょう。