毎月5,950円で24時間受け放題のオンライン英会話ネイティブキャンプ。最近大人気ですね。
毎日受け放題なので時間がある人はたっぷり受けられますし、忙しい人も細切れに空いた時間に何回もレッスンできます。
安くてとても便利ですね。
そんなネイティブキャンプの教材はどうなのでしょうか?
いくら安くても教材がしっかりしてないと効率も悪くて時間のムダですよね。
ここではネイティブキャンプの教材が使える教材なのか?目的に合わせてどう使えばいいか?を徹底検証します。
ここで紹介している教材は2015年6月時点のものです。
教材の概観
教材の全体感はこのようになってます。
E-実践編 初級 | シチュエーションに合わせた簡単なフレーズを学ぶ | 10レッスン |
F-実践編 中級 | シチュエーションに合わせた中級レベルのフレーズを学ぶ | 10レッスン |
ニュース | デイリーニュースの記事を使い、上級の単語やフレーズを学びながら理解力を向上 | 逐次更新 |
A-入門クラス | 簡単なフレーズを使いながら初歩的な文法と単語を学ぶ | 18レッスン |
B-初級クラス | 基本的な文法と関連する単語・フレーズを学ぶ | 70レッスン |
C-中級クラス | 応用的な文法と関連する単語・フレーズを学ぶ | 65レッスン |
D-中上級クラス | シチュエーションに合わせてフレーズや単語を学ぶ | 15レッスン |
合計 | 178レッスン |
レアジョブやDMMなどの大手と比較すると、量と種類はまだまだこれからという感じでしょうか。
全体の大きな流れはこのようになってます。
- 実践編・日常会話と入門で簡単なフレーズから入り
- 初級と中級で文法をしっかりと固め
- 中上級で応用的な表現の学習に入っていく
ボリュームが多い初級と中級は文法を軸にしているので、文法に力を入れた構成と言ってもいいでしょう。
英会話では文法がおろそかになりがちなので、ネイティブキャンプで英会話も文法も合わせて学習するのは一つの有効な手だと思います。
ちなみに、教材は自由に選択できるので、弱いところだけ勉強して、あとはフリートークを選ぶと言うようなこともできます。
次はひとつひとつの教材を詳しく見ていきましょう。
E-実践編 初級
まずは「E-実践編 初級」です。
実践編と言いつつ初級編なので“How are you?” “Do you have time?” といった非常に簡単なフレーズを扱います。
またこれらに対する返し方のフレーズも出てきます。
英語をこれから勉強する人や、英会話ははじめてで英語は全く自信が無いという超初級の人向けです。
通常はあまり時間をかけなくてもいい教材でしょう。
その中でも一つのおすすめなのは、7回目の
「SNSに関する会話表現」
です。
「フェイスブックをやってますか?」は英語でなんと言うか知ってますか?
“Do you use Facebook?” はちょっと違和感あります。(正解は教材を見てみてください。)
「SNSに関する会話表現」ではこのようなSNSのアカウントを紹介しあったり、友達追加をお願いする時の表現等を学べます。
F-実践編 中級
初級よりもより実践向けで、レストランや旅行先、ビジネスなどのシチュエーションに関する内容です。
ニュース
中上級者向けのニュース記事を使った教材です。
Breaking News Englishという世界中の英語学習者向けに記事を発信しているところの教材なので、密度も濃く学習に適した教材だと思います。
2ページ程ですが、一回のレッスンでは終わらないくらいの記事や関連する単語・フレーズ、また読解力を試す問題等がびっしりと書かれています。
量・質ともに中上級のレベルにチャレンジしたい人向けです。
A-入門クラス
こちらも、中学校の初めに習うような簡単な内容です。
実践編に引き続き、英語をこれから勉強する人や、英会話ははじめてで英語は全く自信が無いという人が、基本的な会話ができるよう基本的なフレーズを学ぶ物です。
挨拶から始まり、5W1Hの質問の仕方等を勉強します。
What とか Where の疑問文なんて簡単、と思うかもしれませんが、しばらく英語をしていないと結構わすれていますよ。
英語を既に習った人は思い出しながら、これから習う人は基本的な表現を学べる教材です。
B-初級クラス
実践編より英文の分量が増え、英会話の教材っぽくなってきます。
扱う英語は初歩的なもので、さらに、基本的に日本語訳が付いているので初心者でも不安はないでしょう。
概要はこのようになります。
- 今日の目標フレーズ
- 関連する単語をインプット
- 会話形式の文章で練習
- 文章の理解度クイズ
- 単語・フレーズの使い方エクササイズ
- 文法エクササイズ
- フリートーク
簡単な文法的なことやフレーズを勉強しながら英会話の練習をします。
クイズやエクササイズも内容としては易しいものなので、英語はわかるけど話せないと言う人に良い英会話練習になると思います。
C-中級クラス
応用的な文法やフレーズが出てきます。
文要法の説明が記載されてますが、日本語はほとんどなく、全て英語で理解する必要があります。
分からなければ分からないと講師に伝えると教えてくれます。
大きな流れはこのようになります。
- 今日の目標フレーズ
- 今日の文法の用法の学習
- 単語や表現の学習
- 会話形式の文章で練習
- 文章の理解度クイズ
- 文法に関するエクササイズ
- フリートーク
ここでの難関ははじめの方で出てくる「今日の文法の用法の学習」の所でしょう。
現在完了形の説明等が全て英語で書かれているので、そもそも知ってないとちょっと難しいかも知れません。
知らない場合は、その後の文章での使われ方や後半のエクササイズで確認していきます。
結構しっかり文法を教えてくれる教材になっているので、文法が弱い人や知ってるけど英会話だとなかなか正しく話せないという人におすすめだと思います。
私の個人的なおすすめは、Lesson 11 の関係詞に関するものと、Lesson 17 の詳細説明に関するものです。
どちらも “The girl is Kanna whose father is a pianist” や “The girl playing the piano is Kanna.” 等、人や情景を説明するのにとても便利な表現方法です。
どんなときでも使えるので、これらを勉強すると英会話の表現の幅が一気に広がります。
D-中上級クラス
- イディオムの学習
- 単語の学習
- 会話形式の文章で練習
- 文章の理解度クイズ
- イディオムの使い方のエクササイズ
- フリートーク
文法の学習は無く、イディオムや単語等の表現方法の学習中心になります。
また、文章の理解度クイズでは、Yes/No 問題ではなく内容を要約するクイズです。
文章を要約して説明する事になるので、かなり話す練習になります。
フリートークの時間も長めなので、やはり話す事に重点を置いている教材です。
個人的にはこのクラスの教材を充実していって欲しいと思ってます。これからに期待です。
良い点
入門レベルから上級レベルまで、レベル毎にきちんと学習できる教材になっていると思います。
また文法に軸を置きつつも、よく使えるフレーズを使ったエクササイズを交えて学習できるので、正しいかつ生きた英会話を勉強できます。
最近SNS関連等、最近の動向を取り入れた内容になっている点も、すぐに使えるので良いと思います。
悪い点
大手のオンライン英会話と比較すると、種類・量が少ないのは否めません。これは今後に期待しましょう。
また、シチュエーション別ではカテゴライズされていないので、例えば旅行でホテルの予約の取り方などの限定的なシチュエーションについて教材を選ぶのが難しいです。
しかし、しっかりと作られている教材だと思うので、自分のレベルに合わせて地道に勉強すれば、いろいろな状況でも対応できる英会話力が身に付くと思いますよ。