※2018年4月に、GabaとCOCO塾のサービスが統合され、大人向けはGabaへ、子供向けはCOCO塾ジュニアへ一本化されました。

今人気の英会話スクールCOCO塾のレッスンを受けてきました。

そこで、お手頃なオンライン英会話と比較して、はたしてCOCO塾のような対面式のスクールの方が効果的なのかどうかを比較します。

目次

COCO塾とは?

COCO塾は2012年スタートした対面式英会話スクールです。
関東を始め全国に80以上のCOCO塾の教室があります。COCO塾ジュニアで有名ですが、ビジネス英会話など大人向けの教室も充実しています。

COCO塾では「対話力」を伸ばすことを前面に押し出し、実際の生徒の満足度も高いです。
COCO塾は2015年版のオリコン日本顧客満足度ランキング 英会話スクールでは総合1位、さらにイード・アワード2015英会話スクール(教室)でも総合満足度部門第1位を獲得しています。COCO塾はまさに勢いに乗っている英会話スクールですね。

実はCOCO塾は医療系教育で有名なニチイ学館が運営しています。
ニチイが長年培った教育ノウハウを注ぎ込んだCOCO塾のレッスンは期待できます。

あまり知られていないですが、ビジネス英会話で有名なあのGABAもニチイ学館です。COCO塾とGABAは兄弟(?)なんですね。
しかもCOCO塾はGABAよりも料金が安く設定されているのでお手頃感があります。
お手頃価格で良いレッスンを受けられるのであれば、COCO塾への期待はかなり膨らみますね。

体験レッスン

COCO塾の予約から体験レッスンまでの流れをまとめます。

予約は早めに

まずはCOCO塾の教室に電話をします。

COCO塾では基本的に教室毎に運営されているので、自分が受けたいと思う教室に連絡をしましょう。

私は平日昼に予約を入れたので比較的空いてました。しかし、平日夜は込んでいるようで、早くとも数週間後の予約となったりします。早めに予約をした方がいいでしょう。

また、COCO塾によらず一般的に、夏に英会話をはじめる人が多く寒い冬は少ないので、はじめるならば冬の方が空いていておすすめです。

体験レッスンの前のカウンセリング

体験レッスン当日、レッスンの前にCOCO塾の日本人のカウンセラー(というか営業ですね)とカウンセリングをします。英会話をする目的やレベル、また、予算感等を伝え、レッスンコースを一旦ざっくりと決めていきます。

大まかな流れはこのようになってました。

アンケート記入

英語暦やTOEICのスコア、英会話の目的等簡単なアンケートに記入します。
自宅や職場の最寄り駅等を記載する欄もありました。相談すれば自分に合ったCOCO塾の教室を紹介してもらえます。

その後、アンケートの内容に沿って、英語のレベルや目的を深堀する質問を受けました。

COCO塾の紹介

カウンセラー(営業)から一通りCOCO塾についての説明を受けます。
COCO塾のコースの説明や料金体系の説明がありました。料金はポイント数とポイントの有効期間で決まるようです。
つまり週何回のレッスンをどのくらいの期間で終わらせるかで決まります。
その他にCOCO塾には留学サポートのサービスもあるようでした。

COCO塾のコースの詳細とサービス内容は後ろの方で詳しくまとめます。

受けたいコースの確認

最後に体験レッスンに臨むために、COCO塾で受けたいレッスンコースを決めます。
私は日常会話かビジネスのどちらかで迷いましたが、より専門性が高く、実際の企業の事例を使ったレッスンもあるとのことで、ビジネスを選びました。

体験レッスン

ここで、いよいよCOCO塾の体験レッスンに入ります。

相手は日本人女性のカウンセラーから、アメリカ人男性に変わり、少々緊張します。

COCO塾の通常レッスンではセミプライベートレッスンが主流ですが、体験レッスンではマンツーマン形式でした。

まずは自己紹介するように言われます。この自己紹介でレベルチェックをするようです。

「私の名前は・・・、私の年齢は・・・」とダラダラ話していたら、「それはまったく興味が無いな」とズバッと言われてしまいました。
おそらく、そこそこに話せるという事を見抜かれていたのでしょう。普段英語をどの程度使うか、どうやって英語を学んだか、なぜ英会話を学びたいか、等、もう少し深い内容を話しました。

途中、文法的に間違っていたところに気づき、言い直しをしましたが、それが講師にとっては好印象だったようです。

一通り話し終わった後に、レベル判定を受けます。
「文法的な間違いを自分で修正できるし表現力もある」とのことで、アメリカ人講師は机の上に並べてあるテキストをとって「これはあなたには簡単過ぎる」と対象外の教材をバンバン床に投げ捨てていってました。なにか嫌な事でもあったのかと思うほど、印象は悪かったです。アメリカ人とはそれなりに交流がありますが、やっぱり良く分からないところがありますね。

私は最終的に残った一番難しいUpper Intermediateの教材を使用することになりました。

その後は体験レッスンです。このときは、完了形と助動詞を使い、”you should have done〜” 「あなたは〜するべきだった」という様な表現のレッスンでした。

助動詞の違いで言い方の強弱が変わるという事を習いました。細かい文法のレッスンを英語で習うと少々疲れますね。

改めて「ああ、そうか」と思うところもあったので、内容の質は高めだと思います。

ただし、講師によるのでしょうが、ホワイトボードへの書き方が汚く、見づらいとも感じました。
また、レッスン中「別の単語を使った方がいいよ、5文字の単語だよ」と言われて真剣に悩んでいると「答えはusedだよ」と4文字の単語だったことがあり、適当な印象もありました。

このCOCO塾の体験レッスンは40分程だったと思います。

はじめはバンバン教科書を床に投げて印象がイマイチな講師でしたが、少し打ち解け最後は笑みを見せてました。

筆記試験

体験レッスンの後は10分程の筆記試験がありました。

筆記試験はCOCO塾独自のものだと思います。レベルに関係なく誰でも同じ問題をとくそうなのですが、この筆記試験は非常に難しいです。
TOEICの最も難しい問題を集めた様なそんな問題でした。
この問題にきちんと答えられるようになるだけでも、かなり勉強になると思いました。

しかし、この筆記試験は、講師が体験レッスンのフィードバックをカウンセラーに共有する時間を取るためのもので、実際はあまり意味がないようです。

体験レッスンのフィードバックとレベル判定

筆記試験の後は、アメリカ人講師とカウンセラーが同席し、体験レッスンのフィードバックを受けます。

フィードバックの内容は、レッスン中に聞いたものと同じですが、講師のサイン付のCOCO塾オリジナルの証書をもらいました。

COCO塾ではレベルを8段階に分けていて8が最上級です。
目安として、普段電話対応程度ならできているなら3か4、通訳付で海外出張している人は5か6、通訳なしで海外出張できる人は7か8くらいのようです。

スケジュールと見積もり

その後は講師は離席し、カウンセラーから自分のレベルに合うレッスンが開催されている日時の候補と見積もりを何通りかもらいます。
週一回のセミプライベートレッスンを1年弱するプランだと24万円程でした。COCO塾は安い方とは言え、やはりそれなりに高いですね。
これに加え、32,400円の入会金と10,000円程の教材費がかかるとのことです。

料金はCOCO塾のウェブサイトに載っているものとほぼ同じなので、金額感を知りたいだけでしたらCOCO塾の公式サイトを確認してください。
レッスン回数を減らすと、若干ポイント単価が上がりますが、1回数十円程しか違わないため、ざっくりした料金はポイント数に比例すると思っていいと思います。

一通り終わってだいたい1時間30分程かかりました。

体験レッスンとカウンセリングの感想

COCO塾のカウンセラーの営業はそれほど押しが強くなく、「他も見ているでしょうから、決まったら教えてください」と言った程度で、逆に良い印象を受けました。
カウンセラーが英語を話せるのかはよくわかりませんでしたが、自身の英語学習の仕方などをもっと強調すれば、もっと説得力があるのになとも感じる所もあります。

今回のCOCO塾体験レッスンの講師は良くもなく悪くもなく、60点くらいです。ネイティブなので当然英語は問題ないのですが、それほど学があるようにも見えませんでしたし、教え方が特別よいというところもありませんでした。
一応10年程英語教師をしているとのことで経験はあるようですが、例えば学校で教育を学んだようには見えませんでした。

COCO塾のサービス全体としては比較的充実しているように見えるので、ここから少し詳しく紹介します。

レッスン形態

COCO塾のレッスン形態は、プライベートレッスン、セミプライベートレッスン、グループレッスンがあります。
小さい教室ではビジネスコースのセミプライベートレッスンは実施していない等、教室によって受けたいコースとレッスン形態がない場合があるので、教室に確認しましょう。

プライベートレッスン

COCO塾のプライベートレッスンは、講師と一体一のレッスンです。レッスン内容は基本的にはメインコースで決めた教材を使ったものになりますが、状況に合わせて柔軟にレッスン内容を組み替える事ができるのが最大の利点です。
例えば近々プレゼンが控えているならば、プレゼンの練習をしても良いでしょう。
また、休んでも休んだところからレッスンを開始できる点もいいです。

一方で、1レッスンに4ポイントを必要とします。契約内容によりますが、1ポイント=2,400円とすると4ポイント=9,600円と、ブルジョワジーな価格になります。

セミプライベートレッスン

COCO塾のセミプライベートレッスンは2〜3人で開催される少人数制のレッスンです。
あらかじめレッスンの曜日と時間帯を決めて、毎週同じ時間のレッスンに参加します。
必要ポイントは1レッスンにつき2ポイントで、約4,800円とお手頃です。

ただし、カリキュラムが決まってますので、レッスンを休んでもレッスンはどんどん先に進みます。
補講を受けたい場合はプライベートレッスンで受けることになります。
適度に生徒が少なくお手頃な価格なので、COCO塾の主なレッスン形態はセミプライベートになっています。

グループレッスン

4〜8人で開催されるレッスンです。
必要ポイントは1ポイントで、約2,400円と安いのですが、人数が多いので発言の機会は少なめです。
どちらかと言うと文法や発音等のインプット向けと考えた方が良いと思います。

レッスンコースについて

続いて、COCO塾のレッスンコースのおさらいです。
COCO塾には、セッスンの基本になるメインコースと、プラスαで追加できるサポートコースがあります。

メインコース

COCO塾では、体験レッスンとカウンセリングの時に自分の目的にあったメインコースを選ぶ事になります。

COCO塾では、グループレッスンならば、何曜日の何時からというようにスケジュールされ、それに出席する事になります。COCO塾では前日の18時までならキャンセルでき、この場合ポイント消化はされませんが、レッスン内容はどんどん先に行ってしまうので、「おいてけぼり」になります。補講を受けたい場合はプライベートレッスンを受けることになります。

プライベートレッスンは融通が効きますので、休んだところからレッスンできます。また、必要に応じて、プレゼン対策やメールの書き方等、教材から離れて柔軟なレッスンをすることができます。
メインコースはレベルと目的に合わせて下記のコースがあります。

総合英会話コース

COCO塾での、いわゆる一般英会話のコースです。総合的に英会話の能力を伸ばす事を目的としています。
初級から上級まで対応していて、初級では短いセンテンスを言えるようになる事、上級では英語で考えて議論ができるような高いレベルの英会話を目指します。
教材は Pearson の “English in Common (CD付)” を使い、レベルに応じて 1A 〜 6A まであります。

ビジネス英会話コース

ビジネスに特化したビジネス英会話コースです。

COCO塾では初級からでもビジネス英会話コースを受けられますが、総合英会話コースよりは少しレベルが高い印象です。

ビジネスシーンを想定したロールプレイやディスカッションを多く取り入れており、現場で活かせるビジネス英語力を身につける事を目的としています。
教材は Pearson の “Market Leader (DVD付)” を使い、レベルに応じて Elementary, Intermediate, Upper Intermediate 等があります。

TOEIC Peak 470/650

TOEIC 470点または650点を狙う初級、中級向けのクラスです。
TOEICの出題傾向に応じたテクニックや自宅での勉強法等を習います。

医療英語

母体であるニチイ学館ならではの医療に特化した英会話です。
初級と中級向けに対応対応しており、ドクター向けというよりは看護師や医療関連スタッフ向けの内容になっています。
教材は Pearson の “English for Nursing” を使用します。

プレゼンテーションナビ

プレゼンテーションに特化したコースです。
中級〜上級に対応しています。自分で架空の製品を設定し、プレゼンテーションの組み立て方から資料の作成、発表の仕方まで、プレゼンに集中して学びます。
教材は Pearson の “English for Presentation” を使用します。

海外旅行・ホームステイプレップ

海外旅行や海外生活等で日常的に使う英会話を学ぶコースです。
COCO塾では初級〜中級に対応しています。
海外旅行で買い物、ホテル、乗り物等で使用する英会話や、海外留学等で使用する自己紹介やトラブル時の英会話等幅広く日常英会話を学びます。

サポートコース

COCO塾ではメインコースに加えて、状況に応じて追加でレッスンを受けられるサポートコースを提供しています。
文法を強化したい、講師とフリートークしたい、等のニーズに合わせて、随時予約をしてレッスンを受けます。

グループレッスンならば、定期的に予定されているので、空きがあれば予約して受ける事ができます。プライベートレッスンならば、講師と時間の調整がつくところで自由にレッスンを受けられます。

COCO塾のサポートコースには以下のコースがあります。

Plus Skils

「英文法」「リーディング」「リスニング」のカテゴリがあり、それぞれ自分のニーズに合わせてレッスンを受けられます。
ただし、グループレッスンの場合カリキュラムが決まっているので、「英文法の仮定法について勉強したい」といった要望は効かず、その時に開催されているレッスンの内容のものを学習する事になります。
COCO塾では初級〜上級に対応しています。

Speak Up!

COCO塾の講師とフリートークをするクラスです。
テキストを使わないで、スピーキングに集中します。フレンドリーな話易い環境で、普段のレッスンで培った英会話力を発揮できます。
フリートークですので、初級〜上級に対応しています。

ビジネススキルナビ

ビジネスで使える英語技術を学びます。ロールプレイを通して、ミーティング、電話、ネゴシエーション、Eメールライティング等のスキルを身につけます。
COCO塾では初級〜上級に対応しています。

TOEIC

TOEICの苦手分野に集中して学べるクラスです。
COCO塾では初級から中級に対応しています。上級は対応していないので注意しましょう。

教材

COCO塾では、外部の教材を使用します。
英英辞典のロングマンで有名なPearsonのものを使っているので、教材としては一定の評価があるものを使っているようです。

教材の例

  • 一般英会話: English in Common (1A〜6A)
  • ビジネス英会話: Market Leader (Elementary, Intermediate, Upper Intermediate)
  • 医療英会話: English for Nursing 2 (昔は Health Talk)
  • プレゼン: English for Presentation

実際にビジネス英会話の教材である Market Leader を見ると、非常に内容が濃く、一冊終わらせるのに1年程かかるそうです。
率直な感想ですが、まず情報密度が高く分量が多い、次に自分に考えさせディスカッションをする内容になっている、さらにビジネスシーンを想定した実践的な内容になっていると感じました。
決して分厚い本ではなく持ち運びもしやすいサイズですが、終わった時にはかなりの自信がつくのではないでしょうか。

その他の充実したサービス

無料貸し出し図書

COCO塾では無料の貸し出し図書があります。もちろん英語の本です。
さらに、読書感想文を書くと、講師が無料でチェックしてくれます。
よそで英文ライティングの添削サービスを利用すると、数千円かかったりしますので、この点ではCOCO塾の英文添削はかなりお得です。
COCO塾に入学した際は有効に活用しましょう。

留学カウンセリング

COCO塾はヨーク国際留学センターと提携しており、留学のカウンセリングも行っています。
提携というよりは、COCO塾もヨーク国際留学センターもニチイ学館の子会社なので、関連会社という位置づけです。この点は教育大手ニチイグループの強さを伺えます。

COCO塾出身では高校生・大学生の短期留学が多く、アメリカやイギリス等への留学をサポートした実績が多数あります。
カウンセリングは無料で受けられますので、留学に興味がある人は是非利用してみては如何でしょうか。

提携校が多い

ニチイ学館のネットワークを基本として、提携校が多い事も利点です。ビジネス英会話で有名なGABAも、同じニチイ系ですので、かつてGABAに通っていた人がCOCO塾に入る場合は入学金が免除されます。
また、ニューヨーク大学(NYU)の東京校とも提携しています。NYUは名門中の名門で、ニューヨーク大学で実際に提供されている英語とビジネスプログラムを学べます。
COCO塾の一番上のレベルをクリアした人で、ニューヨーク大学の東京校へ通う人も多くいるそうです。

より高いレベルまでサポートできるのもCOCO塾ならではと思います。

COCO塾ジュニアが人気

実はCOCO塾は子供向けのプログラムが充実しており、教室によっては子供向けの方が人気があります。

夏休み等の長期休暇期間では、生徒はもちろん、COCO塾の生徒でない人も格安で参加できる英会話イベントが開催されるので、子供に英会話を習わせようか迷っている方にもおすすめです。

専用サイトで自己学習できる

生徒専用サイトCOCOJUKU Plusでは、自主学習のためのコンテンツが提供されています。
ただし、無料の付属サービスなので、あまり多くを期待はしない方が無難です。

COCO塾はオンライン英会話と比較して効果的か?

以上のように、COCO塾は英会話を話せるようになるための頑張れるサービスを提供していると思います。

しかし、オンライン英会話と比較すると、COCO塾は値段の高さや、決まった時間に通学する必要がある等不便さを感じます。
面倒くさがりな人は、ほとんどポイントを使う前に通わなくなってしまう人もいるでしょう。

そこで、実際COCO塾とオンライン英会話のどちらがよいかを、当サイトでもランキングトップのDMM英会話と比較しながら検証しました。

DMM英会話について

臨場感の比較

やはり対面式の英会話スクールであるCOCO塾は、講師や他の生徒との会話の臨場感があります。

例えば、欧米人ならはじめに会ったらまず握手をし挨拶の流れがありますが、オンライン英会話では出来ないことですね。オンライン英会話では、そういった身振りは他に練習する必要があります。

講師と他の生徒が目の前にいるので緊張感を持ってレッスンに臨めるというのも利点です。

このように、外国人と対面で話す臨場感はCOCO塾の利点ですが、これから比較する通り他のデメリットを補える程のものかというと正直疑問です。

料金の比較

まず気になるのは料金です。

COCO塾の50分レッスン単価は約4,700円です。(セミプライベートレッスンの場合)
週一回でも1ヶ月で20,000円程かかる計算です。しかもたったの4,5回のレッスンでですよ!

これだけでも高いと感じますが、COCO塾では実は入会金と教材費でさらに40,000円以上かかります。

一方DMM英会話は、毎日受けても5,980円/月です。なんと、1回あたり193円です。
ネイティブ講師のレッスンを受けられる、プラスネイティブプランだと少し高くなりますが、毎日受けて1ヶ月で15,800円/月です。
これらのレッスンをマンツーマンで毎日受けられます。セミプライベートレッスンを一週間に1回するのとどちらがお得かは明らかですね。

英語は継続が重要です。当然、毎日続けられるよう、料金はお手頃な方がいいです。

講師の比較

COCO塾の講師はプロの英語教師であり、平均的な質は悪くないと思います。特にグループレッスンをうまくまとめて進めるにはある程度の力量が必要ですが、そこは当然クリアしてます。人数は教室によっては数名しか在籍しておらず、まさに少数精鋭の講師陣ですね。
また、COCO塾には日本人帰国子女の講師もおり、初心者でも安心して受けられます。

COCO塾のイマイチな点としては、講師を選べないところです。
COCO塾ではレッスン時間に応じて、空いている講師を割り当てており、講師がいなければ他の教室からサポートに来てもらい対応してます。
ですので、生徒は講師を選べません。

COCO塾の講師は、全体的には質は悪くないものの、相対的に見るとレベルの差がありちょっと避けたい講師もいます。
また、対面での会話ですから、講師との相性が悪いと学習効果にも影響があるでしょう。そうなると数十万円の費用はちょっと勿体無いですね。

そもそもCOCO塾では現実的にレッスンを受けられる講師が数人しかいないため、特定の人のリスニングには慣れるものの、様々な国の人のリスニングに慣れるにはCOCO塾以外での練習が必要でしょう。
例えばアメリカ人とイギリス人の英語を比較してもかなり違いますので、先生が固定されるということはある程度リスニング力に偏りができてしまう可能性もあります。

一方、DMM英会話には7,000人を超える講師が在籍しています。流石に全員が英語一筋のプロフェッショナルというわけではありませんが、学校でも英語教師をしている人や、十数年英語講師をしてきたいい先生が結構います。

DMM英会話では、予約時に講師を選べます。自己紹介の動画もありますし、生徒からの評価もわかり、講師選び自体が楽しいです。
しばらくレッスンを受けると気が合うお気に入りの先生ができ、学習効果にも影響すると思います。

DMM英会話には、本業が英語講師の方もいるので、そういった講師を見つけられれば、高いレベルのレッスンを受けられます。
様々な国の講師がいて、いろんなバリエーションの英語をリスニングできます。またプラスネイティブプランならネイティブ講師を選べるので、ネイティブの自然な英語に触れたい人にもオススメです。
そんなたくさんの講師の中からお気に入りを選べるのは、モチベーションアップにも繋がって、より継続しやすいと思います。

実際にやってみないとなかなか気づきませんが、個人的には講師を選べる事はかなり重要だと思います。

教材の比較

COCO塾ではレベルとコースに応じて教材が決まり、カリキュラムに沿ってレッスンが進められます。
例えば、8月の第1週は30ページと31ページ、のように決まってます。
ですので、COCO塾では決められた教材の決められた範囲を学習することになります。

COCO塾ではプライベートレッスンで、カリキュラムとは別にレッスンを受けることもできますが、プライベートのため料金はセミプライベートの倍になります。個別レッスンは費用対効果上あまりおすすめしません。

一方DMM英会話では、数えきれない程豊富な教材から自由に選べます。レッスン毎に選べるので、弱点に集中して強化することもできます。
また、絵が多く楽しめる初心者向けのものから、玄人好みの難しいものまで揃っていますので、気分に合わせて選べば、楽しく継続することもできます。
DMM英会話では教材は無料で使えますし、オリジナル教材なら事前に中身を見れるので、手軽に楽しく教材選びができます。

COCO塾は決められた教材に沿って進めたい人は問題ありませんが、教材を自由に選びたい人には向きません。
「弱点を集中的に伸ばしたい」「ニーズに合わせてカジュアルな表現やフォーマルな表現を選びたい」といった人には、毎回自由に教材を選べるDMM英会話がおすすめです。

場所・時間の自由度比較

COCO塾は基本的に一つのスクールでしかレッスンを受けられません。「平日は会社・学校の近く、休日は家の近く」といったようにスクールを変えられません。

また、COCO塾では基本的にレッスンの時間は決められていて、それ以外にはオプションレッスンを受けられる程度でしか自由度がありません。
さらに、COCO塾のポイントには有効期限があり、ほぼ毎週受けるか、受けられなければ、プライベートで大量のポイントを消費しなければならない状態にもなりかねません。

もっと言うと、COCO塾の教室によっては受けたいレッスンがないこともあるので注意が必要です。例えば、「COCO塾の〜校はビジネス英会話のセミプライベートレッスンをしていない」ということがあります。

一方DMM英会話は、24時間受けられ、ネットが使えるかぎり基本的にはどこでも受けられます。
不規則な仕事をしている方や忙しい方でも空いた時間に手軽にできるので、継続しやすいと思います。
DMM英会話では自己都合でレッスンを受けなかった場合のポイントを振り返られませんが、そもそも一回あたりの単価が数百円なので、安心して休む!ということもできます。

予定を立てづらい人やスクールまでの移動が大変な人は、やはり対面型スクールのCOCO塾は厳しいと感じると思います。

COCO塾とDMM英会話比較のまとめ

COCO塾の良さは、やはり対面で英会話ができるということでしょう。
身振り手振りやその場の空気感は対面でなければ味わえません。

一方で、オンライン英会話のDMM英会話と比較すると下記のように見劣りする点もあります。
・料金
・講師選択の自由度
・教材選択の自由度
・場所・時間選択の自由度

結局のところ、英会話の上達はどれだけ続けられるかにかかっているので、総合的に自分に合っているかを判断基準にするべきだと思います。

「百聞は一見にしかず」とはよく言ったもので、実際にやってみて判断した方がいいと思います。

DMM英会話なら、手軽に無料で体験レッスンできるので、まずはこちらを受けるのもいいでしょう。今から登録して、すぐにレッスンできますよ。

COCO塾も体験レッスンを受けられます。予約待ちがあったり、営業トークに付き合ったり少々時間はかかりますが、気になる人は見てみてください。

【番外編】「COCO塾オンライン」と「DMM英会話」を比較!

COCO塾では対面式レッスン以外にも、スカイプを使ったオンラインレッスンを受けられる「COCO塾オンライン」というサービスもあります。

上で紹介していた対面式のものとは別サービスなので別々に契約することになりますが、より話す時間を増やすために、COCO塾ではCOCO塾オンラインも一緒に受けることを勧めています。

オンラインなのでスクールに通う対面式より楽ですし料金も手頃です。

もちろんCOCO塾オンラインだけ受けることもできます。

ということで、教育の専門家ニチイの「COCO塾オンライン」とインターネットの専門家「DMM英会話」を比較しようと思います。

レッスン形態

COCO塾オンラインもDMM英会話もどちらも一回25分間のスカイプを使ったマンツーマンレッスンです。

基本的にレッスン形態は同じと考えて良いと思います。

無料体験レッスン

COCO塾オンラインもDMM英会話も無料体験レッスンを2回まで受けられます。この辺りはどこも同じですね。

COCO塾オンラインでは、体験レッスン時にレベル判定をして、その後の正規レッスンではそのレベルで進められますし、そのレベルにあった教材を購入することになります。
レベル判定はその時の講師が行いますが、一人が25分のレッスンで判定するので判定の精度の少々心配な点ありです。判定に不服ならCOCO塾オンラインのお問い合わせフォームから相談してみましょう。

COCO塾オンラインの体験レッスンでは、講師の教材を使いますので、スカイプの準備ができていれば、手ぶらでレッスンを受けられます。

一方DMM英会話は、毎回自分で好きな教材を選ぶスタイルなので、レベル判定はありません。
DMM英会話の教材は市販教材も含めて無料なので、体験レッスンでも好きな教材を選ぶことができます。
自由度が高く、教材の購入費がかからないのですが、自分のレベルを客観的に測りたい人は他の手段で補う必要があります。

講師

COCO塾の講師は全員フィリピン人です。
大学卒で英語の講師歴がある人を採用しています。
そのためか、講師は若くとも20代後半くらいで、全体的にベテランの色が強く、心強い印象があります。
ただし、全員フィリピン人ということと、アクティブな講師は50名にも満たないようなので、層の薄さが気になります。

DMM英会話は上でも触れていますが、7,000人以上の講師が登録してて、世界各国の人と話せます。
プラスネイティブプランなら、ネイティブ講師のレッスンを受けられますので層の厚さはケタ違いですね。
全員が英語講師経験者ではないのですが、厳選な診査で選ばれ合格率は5%で、層が厚いので良い講師を見つけやすいです。

教材、カリキュラム

COCO塾オンラインでは外部教材「Speak Now」を使用しますが、自費で購入する必要があります。

一冊毎に3,300円でCOCO塾オンラインから購入します。価格はamazonと同じくらいなので、妥当だと思います。

カリキュラムは、自分のレベルにあった「Speak Now」を購入したら、基本的にはそれに沿って進められます。
一般英会話のみで、ビジネス英会話は対応していません。

ただし、レッスン予約時にコメント欄を使って講師に相談すれば、独自の教材を使ってレッスンすることもできます。

一方DMM英会話では、教材は無料で使えます。市販教材との提携を進めていて、COCO塾オンラインでは一冊3,300円かかる「Speak Now」も無料で使える点で、力の入れ具合が違うことがわかるかと思います。

また、DMM英会話のカリキュラムは自由なので、毎回好きな教材を選ぶことができます。教材の幅もビジネス英会話からマンガまで幅広いので、飽きることなく楽しくレッスンできると思います。

料金

COCO塾オンラインの料金は毎月ポイントを購入する、月払いのポイント制です。

1レッスン=1ポイントです。

プラン名月4回コース月6回コース月8回コース月12回コース月16回コース
料金2,200円/月3,120円/月4,000円/月5,880円/月7,680円/月
1レッスンの単価550円520円500円490円480円
ポイント毎月4ポイント毎月6ポイント毎月8ポイント毎月12ポイント毎月16ポイント

オンラインにしてはちょっと高めですね。DMM英会話のプラスネイティブプランと同じくらいの単価です。
COCO塾オンラインではこれに教材購入費用がかかるので、注意しましょう。

また、ポイントは、発行されてから一ヶ月館だけ有効です。
その月の分は次の月に持ち越せません。

DMM英会話の料金は、毎日レッスンを受けられる月額定額制です。

スタンダードプラン
プラン名毎日1レッスン毎日2レッスン毎日3レッスン
月々の料金5,980円9,980円13,980円
1レッスンの単価193円161円150円

プラスネイティブプラン
プラン名毎日1レッスン毎日2レッスン毎日3レッスン
月々の料金15,800円31,200円45,100円
1レッスンの単価510円504円484円

DMM英会話の方が格段に安いですね。むしろネイティブ講師を選べる「プラスネイティブプラン」とフィリピン講師のCOCO塾オンラインが同じ程度の単価です。これだけでもDMM英会話がおすすめと言えます。

予約システムの使いやすさ

COCO塾オンラインの予約は15分前までできますが、キャンセルは12時間前までにしないとポイント消化されてしまいます。貴重なポイントをムダにしないようキャンセルはかなり早めにする必要がありますね。
ちなみに講師のレッスン枠は毎月10日に翌月1日から翌月末日までのスケジュールが公開されます。

一方、DMM英会話では、予約は15分前までと同じですが、キャンセルは30分前まででき、急なスケジュール変更にも柔軟に対応できます。

料金についての考察

なぜCOCO塾オンラインは割高なポイント制を取っているのでしょう?フィリピン人講師なのでもう少し安くできそうな気もします。

その理由の一つに、オンライン英会話の受講率と利益の話があると思います。
月々定額で毎日受けられるプランは、生徒は定額を支払い、講師はレッスンをした分だけ給与をもらえる仕組みです。
ですが、すべての生徒が毎日レッスンを受けることはなく、その分講師への給与の支払いが少なくなるため、全体的に価格を低く抑えられるのです。
頑張って毎日受ける人や、あまり頑張らない人とのバランスを考慮した価格設定になっていると言えます。

COCO塾オンラインを受ける人は、きっとCOCO塾も受けている人が多いのではないでしょうか。
COCO塾を受けているということは、すでに数十万円の支払を覚悟して、本気で英会話を勉強したい人だと思います。
もしCOCO塾が、月々定額で毎日レッスンを受けられるプランにすると、他のオンライン英会話よりも受講率が高くなってしまい、利益をだすのが難しくなるのではないかと思います。
そのため、比較的割高でもCOCO塾ではポイント制にしているのかなと思います。

生徒側視点で考えると、あまり頑張らず週1,2回のレッスンで良い人はCOCO塾オンラインでも良いですが、頑張ってそれ以上話したい人はDMM英会話などの月々定額で毎日受けられるプランがよいと思います。

COCO塾オンラインとDMM英会話の比較まとめ

対面式の「COCO塾」と「COCO塾オンライン」では、一緒に受けることで、相乗効果があるかのようにも見えますが、実際は下記の点で微妙です。

  • 講師が違う(COCO塾はネイティブだが、COCO塾オンラインはフィリピン人)
  • 教材もカリキュラムも違う
  • レベル判定も同期しない

あまり「COCO塾」と「COCO塾オンライン」をいっしょに受けようとしている人は、単純に話す時間を増やすためと考えた方が良いでしょう。

また、COCO塾オンラインはやや高めの料金設定ですし教材費もかかるので、オンライン英会話ならばDMM英会話を選んだ方がお得だと思います。