オンライン英会話の教材はどのようなものを使ってますか?
大体のスクールではオリジナルの教材が用意されてて無料で利用できますが、中には申し訳程度のペラペラのの教材しかなかったりしますよね。
しっかりした市販の教材を使うこともできますが、購入に別途お金がかかったり講師と教材を共有するのが結構めんどくさくてイマイチと思っている人もいるはずです。
もし市販の教材を無料で使えたらどうでしょうか?
実はDMM英会話では、市販の教材を無料で使うことができます!
何年も英会話をしてますが、他のオンライン英会話ではこんなサービスなかなかありません。これらは、DMM英会話が独自に出版社などと提携しているので、「提携教材」と呼ばれています。
ここでは、一通り提携教材を使用した経験から「実際に使ってみないとわからないDMM英会話提携教材の良い点悪い点」をまとめます。
目次
提携教材の種類
DMM英会話では下記の市販の教材を無料で使えます。(2016年3月時点)
DMM英会話 提携教材リスト |
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Let's Go: Fourth Edition Level 1 |
Let's Go: Fourth Edition Level 2 |
Let's Go: Fourth Edition Level 3 |
Let's Go: Fourth Edition Level 4 |
Let's Go: Fourth Edition Level 5 |
Let's Go: Fourth Edition Level 6 |
Side by Side: Third Edition Book 1 |
Side by Side: Third Edition Book 2 |
Side by Side: Third Edition Book 3 |
Side by Side: Third Edition Book 4 |
英検®5級予想問題ドリル 改定新版 |
英検®4級予想問題ドリル 改定新版 |
英検®3級予想問題ドリル 改定新版 |
英検®準2級予想問題ドリル 改定新版 |
英検®2級予想問題ドリル 改定新版 |
英検®準1級予想問題ドリル 改定新版 |
Basic English Grammar 4th Edition (Azar-Hagen) |
バンクーバー発!4コマ漫画で体感するから身につくほんとに使えるリアルな英語フレーズ |
バーダマン先生のリアルな英会話フレーズ |
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング |
スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング |
おかわり!どんどん話すための瞬間英作文トレーニング |
おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング |
ポンポン話すための瞬間英作文パターン・プラクティス |
シーン別 本当に使える 実践ビジネス英会話 |
洗練された会話のための英語表現集 |
絶対『英語の耳』になる!ビジネス英語リスニング難関トレーニング50 |
絶対『英語の耳』になる! 旅する英語リスニングシーン別トレーニング50 |
絶対『英語の耳』になる! クールなネイティヴ英語で鍛える!口語表現&スラング・リスニング200 |
TOEIC® TESTリーディングはじめの一歩 |
TOEIC® TEST 英文法完全バイブル |
世界的に有名な王道教材から、ちょっと変わり種の様なものまでものすごいカバー範囲です。
また、すごい勢いで増えていってます。
それでは一つずつ中身を見ていきましょう!
英検予想問題ドリルシリーズ
「英検予想問題ドリル」自体が、本番に近い問題を用意している、非常に良い問題集です。5級から1級まであるので、どんなレベルの人でも利用できます。
人によりますが本番よりも若干難しめとも言われており、何度か繰り返し問題を解くことで本番前の準備にも良いでしょう。
オンラインレッスンで使う場合は下記の点に気をつけましょう。
英検の勉強をしながら英会話力も向上もねらえる
英検で取り上げられる分野は、ビジネス特化してるTOEICなどよりも幅が広く、英会話をするための題材としても適してると思われます。
この教材で、英検合格を目標にしつつ、英会話力も身につけていくこともできると思います。
1レッスンの問題数が限られるので注意
当然の話ですが、1レッスンで解ける問題数は決まってます。ですので、本番の試験勉強で集中的に問題を解くといった使い方はできません。
例えば本番一週間前なら、教材を購入して自分で解いたほうが良いでしょう。
逆に、「何か目標を持って英会話に臨みたい」「ゆっくりでもいいので英会話しながら英検1級を目指したい」などと言った人には良い教材です。
こんな人にオススメ!
- 英検合格という目標を持って英会話をしたい人
- 英検合格自体はゆっくりクリアできればいい人
こんな人には向かない
- できるだけ早く合格を目指してる人は、教材を自分で解いたほうが短期集中できるかも
Side by Side シリーズ
Side by Sideは世界的なベストセラーで、初級の英語学習者に愛されている非常に有名な教材です。
辞書で有名なLongmanが出版していると言う点でも正統派英語教材ですね。
読む、書く、聞く、話す全てに対応しているので、英会話のみならず英語の総合力向上が期待できます。
当然ですが、全部英語で書かれているので、テキストを開けば英語脳の世界です。講師一緒にレッスンをする形式で作られているので、まさにオンライン英会話の様なレッスンでも使える教材です。
と言ったところがうたい文句です。
それでは実際に使ってみるとどうか見てみましょう。
内容は文法より
講師から学ぶことを想定した教材なので、基本は英会話を想定してますが、流れは文法をベースにしています。毎回文法をテーマにして、それらを使った表現を学ぶ形式です。
改めて文法を復習したい人にはいいと思います。特に絵をたくさん使い情景を想像しながら文法を学べるため、文法をルールでしか覚えていない人が、英会話で使える文法の感覚を身につけるのに良いと思います。
逆にゼロから文法を習う人にとっては、英語を英語で習うことになるためきついかも知れません。(ただし、世界のあちらこちらでは英語を英語で習うことはよく行われています)
基本的な表現を繰り返し練習するスタイル
突然ですが「英会話はスポーツ」と言われることがあります。バットを振る時に、見よう見まねではうまく振れませんし、じっくり考えながらではスムーズに振れません。だから何度も練習します。
英会話も同じで、スラスラと話すには、何度も練習して考えるよりも先に言葉が出るようになるのが理想です。
Side by Side は、基本的な表現の一部を変えて何度も繰り返す練習が多いです。中には舌がバカになるほど繰り返す練習もあります。スラスラと話すための基盤作りに効果的でしょう。
フリートークは少なめ
自分の考えを交えながら自由に話すような練習は少なめです。「先生との会話が盛り上がって楽しい!」のような練習は少ないので、どちらかというと黙々と基礎練習をして英会話の地盤を固める硬派な教材と言えるでしょう。
オールドファッション
絵柄が少し古めです。70、80年代の古き良き時代を感じる雰囲気があります。それをいいとするか悪いとするかは人次第ですね。時事ネタ的なところは当然カバーされていません。
こんな人にオススメ!
- 英会話で使える生きた文法を正しく使いたい!
- 簡単な表現の引き出しを作って、英会話の基礎を固めたい!
こんな人には向かない
- 先生と自由におしゃべりしたい
Basic English Grammar
Basic English Grammar は文法を中心とした教材です。教育関連の出版社としては世界規模のPearson Educationが出版しているきちんとした教材です。全部英語です。
実際使ってみると Side by Side と比べて下記のような違いがあると思いました。
会話やライティング等応用練習が多い
文法を中心にしているのですが、Side by Side と比較するとやや緩い感じで柔らかめです。文法のレッスンもありますが、先生や生徒同士で会話を楽しみながら学べる様な練習が多めになっています。
文法とは全く関係ないクイズなどもあり、先生との会話を楽しむ事もできます。
前半は易しめ 後半は中級以上向け
ユニットの中で、前半と後半とで難易度が違うので注意が必要です。
前半は、テーマとなっている文法に沿った簡単な繰り返し練習がメインですが、後半はあまりテーマに縛られず自由な練習が多いです。例えば先生と外国の事について話す事や、比較的長めの文章を書いて先生に見てもらうような練習もあります。
ですので、後半は初心者には厳しいかもしれません。
1ユニットが長め
1ユニットが長めで、だいたい前半と後半の、合計レッスン2回分必要になると思います。初心者の方は前半だけやって、難しめの後半はスキップして次のユニットに進むのもいいと思います。
こんな人にオススメ!
- しっかり文法も勉強したいし、ほどほどに自由に会話を楽しみたい
- 応用的な会話力やライティング力を向上したい
こんな人には向かない
- ユニットの後半は難しいので初心者は厳しい (前半だけレッスンして後半はスキップも可能)
バンクーバー発!4コマ漫画で体感するから身につくほんとに使えるリアルな英語フレーズ
バンクーバー在住の日本人とネイティブが厳選した、リアルな表現を4コママンガで学べます。
ふんわり和み系のかわいいイラストで気軽に読めるのですが、中身はしっかりと厳選された表現を扱っています。
また、日本語で解説もついているので初心者でもわかりやすいです。
DMM英会話オリジナルのエクササイズ付きなので、漫画でインプットした表現をしっかり練習できる構成になってます。
実際使ってみると下記のように感じました。
マンガなので記憶に残りやすい
マンガなので情景を掴みやすく、あまり英語が得意ではない人でもわかりやすく、記憶に残りやすいと思います。
カジュアルな表現が多め
登場人物の3名は友人という設定のため、友達同士で使うカジュアルな表現が多めです。外国人とフランクに話したい人にはいいかもしれません。
カジュアルさとフォーマルさがわかりにくい
一言でカジュアル表現と言っても、カジュアルさの程度があるものですが、この教材ではどの程度カジュアルなのかかわかりにくい時もあります。
1ユニットが短め
1ユニットで二つの表現を習います。つまり4コママンガ二つ分なのですが、人によってはちょっと時間が余るかもしれません。
余った時間は、先生とフリートークをするなり、有意義に時間を使えるように工夫した方がいいと思います。
こんな人にオススメ!
- マンガで気軽に英会話したい!
- 友達と使うカジュアルな表現を知りたい!
こんな人には向かない
- フォーマルな表現を学びたい人
バーダマン先生のリアルな英会話フレーズ
バーダマン先生とは何者?と思われるでしょう。バーダマン先生は早稲田の有名教授で、アメリカ出身の在日歴40年、7,000人以上に英語を教えてきた経歴があるスゴい教授です。
そんなバーダマン先生が、ネイティブが使うリアルな表現をまとめた教材です。フランクな表現が多く中にはスラングなどもあり、読んでいても面白いです。
バーダマン先生はもともとアメリカ人ですし、早稲田大学の有名教授ですので、分かりやすく信頼できる教材だと思います。
実際使ってみると、やはりよくまとまっている印象を受け、個人的にも継続して使いたいと思いました。
フランクさ、使用頻度が三段階でまとめられ分かりやすい
フランクな表現は、使う場面を間違えると相手に嫌な思いをさせたり、正しく伝わらなかったりしてなかなか使い方が難しいものです。
バーダマン先生の教材では「きちんとした表現か、フランクか」と「使用頻度」がそれぞれ3段階で書かれているので、どんな状況でどれくらい使っていいのかをイメージしやすいです。
DMM英会話オリジナルのエクササイズがついている
もともとの教材はレッスンで使うには練習ボリュームが少ないため、DMM英会話オリジナルのエクササイズがついています。
もともとの表現を使ったダイアログを読んだり、穴埋め、シチュエーションレッスン等があり、どう言ったシーンで使えるかイメージしながら練習できる内容だと思います。
ちょっと短め
基本的に1回のレッスンでは4つ程度の表現を学びますが、表現自体が短めという事もあり、全体として少々短めです。
DMM英会話オリジナルのエクササイズもついてはいますが、人によっては早めに終わってしまい、レッスン時間があまるかもしれません。そういった場合は、学習した表現に関連して先生と会話を楽しんだりするのが良いでしょう。
こんな人にオススメ!
- 学校ではなかなか習わないような、ネイティブが使うリアルな表現を知りたい!
- フランクな表現を正しい場面使いたい
こんな人には向かない
- 全く話せない人は基礎を身につけてからの方がいいかも
- 逆に結構話せる人は、レッスンでは物足りないかも。本を買った方が早い
シーン別 本当に使える 実践ビジネス英会話
こちらは日本語の本ですが「日本人の英会話向けではなく、ネイティブが実際に現場で使っているリアルな英会話」を学べます。
職場や商談で使うものは当然、ビジネスパーティーでの会話もカバーされていますし、文化等会話のネタになりそうなものも用意されています。実際に使ってみると結構ボリュームもあり、いい教材だと思います。
歯ごたえのあるボリューム
音声付きのダイアログがついていて、結構ボリュームもありますし、しっかりしたビジネス向けの会話になっているので、かなりやりごたえがあります。
スクリプトを読まずに音声だけを聞くことで、リスニングのレッスンにもなりますし、実際のビジネスで使える表現を学べるので一石二鳥です。
日本語で説明がついているので分かりやすく、初心者でもあまり困る事は無いでしょう。
カジュアルな表現とフォーマルな表現を分けて説明
これがかなり大事だと思うのですが、学校で習う英語はかなりぶっきらぼうな表現があったりして、ビジネスで使うと危険な場合もあります。それらに対応するフォーマルな言い方を説明してくれるので、非常に参考になると思います。
かなり役に立つ付録
レッスンでは使えませんが、教材には下記のような付録がついていて案外使えます。
- 使ってはいけない言葉と汚い言葉
- 注意すべきカタカナ英語、和製英語
- 役職名、組織名など
- 数と単位表現など
役職名などは一度しっかり押さえておけば、ビジネスをしている限り使えますのでかなり有益だと思います。
こんな人にオススメ!
- ボリューム満点、日本語説明付き、音声付きで、ビジネスマンには非常におすすめ!
- フォーマルな会話とカジュアルな表現を比較しながら違いを学習したい人
こんな人には向かない
- ビジネス英会話には興味が無い人
洗練された会話のための英語表現集
こちらもビジネス向けの表現を集めた教材です。日本語の説明付きなので分かりやすい教材です。
しかし、この教材は紹介文を読んでもどんな教材なのか分かったような分からないような印象を受けます。
実際使ってみたのでご紹介します。
ビジネスで使える絶妙な表現の取り扱いが多い
ビジネスで使えるような絶妙な表現が豊富なので、非常に参考になります。
例えば、「おっしゃる事は分かりますが・・・」「・・して頂けると助かります」などのように、反対意見を言ったり、お願いをしたりするときに、直接言うと角が立つような表現がありますよね。それらは日本独特のものではなく、英語でも存在します。
英語は直接的なのでなんでもガンガン伝えればよい、というものではありません。やはりビジネスでは相手の気持ちを考慮に入れた言い回しが重要です。
ビジネス上、相手との有効な関係を築いていくための絶妙な言い回しを学べる教材です。
同じ意味でもいろいろな英語表現を学べる
同じ意味でも、微妙に違う英語でいろいろな形で表現します。例えば「〜して頂く事はできますでしょうか?」というのは、”Could you possibly … ?” “Would you be able to …?” などと言えます。
そのようないろいろな表現を学べるので、いつも同じ言い方ではなく、色んな表現を身につけ自身の英会話に幅を持てます。
英語表現インプットに特化
上記の様なビジネスで使える英語表現に特化しているのですが、そのため表現のインプット教材としての色が強いと思います。自由な英会話レッスンでアウトプットの練習をするには少々物足りなさを感じるかも知れません。
こんな人にオススメ!
- ビジネスで使えるおなじみのかしこまった表現を学びたい
- 同じ意味でのいろいろな言い方を覚えて表現の幅を増やしたい
こんな人には向かない
- アウトプットレッスン重視で自由におしゃべりしたい人
瞬間英作文シリーズ
中学高校と英語を勉強してきたわりに英語を話せないのは、会話向けの練習をしていないからです。例えば、時間を掛けてじっくり書けばできるできる英語でも、会話ではなかなかできません。
そんな人向けに、中学で習うような誰でも知っている単語を使って、反射的に口から出てくる様に練習をする教材です。
言わば、「知っている」英語を「話せるようになる」ための教材です。
実際使ってみると下記の点で良い教材だと思いました。
使っている単語は中学レベルから
使っている教材は本当に中学レベルです。例えば「これはバックです」を英語にします。簡単ですね。
小難しい英語を頭からひねり出すのではなく、普段使う簡単な英語を瞬間的に口から出てくる様にする教材です。
反復練習を繰り返して体で覚える
今までありそうでなかなかなかった教材ですが、とにかく易しめの問題を何度も何度も繰り返します。
人によっては飽きるかも知れませんが、本当に身につけたかったら繰り返す事が大切だと思います。この教材はそんな繰り返しをサポートしてくれます。
本当に飽きてしまうこともありますので、その場合はフリーディスカッションをして、今まで練習した事をなるべく使って話すようにすると、気分転換をしながらよい練習になります。
教材毎に微妙に違う学習方法
瞬間英作文シリーズはいくつも種類があり学習方法が微妙に違うので、自分に合った教材を選べます。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」
中学校レベルの文法を基準に進められます。
例えば過去進行形で「ボブはテニスをしていた」の様な簡単な日本語を英語にする練習をします。
「おかわり!どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」
「どんどん〜」と同じレベルで同じような文型のトレーニングをします。「どんどん〜」をやって、もっとトレーニングしたい人向けの教材です。
一つ違うのは、「どんどん〜」にはない、仮定法過去や仮定法過去完了が含まれています。
「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」
こちらは様々な文法が混ざった英語を扱います。イメージとしては、中学校で習う文法と単語を使って、日本語から簡単な英語を作る練習を繰り返す練習です。
さまざまな文型がシャッフルされているので「どんどん〜」に比べると応用になりますが、「どんどん〜」では簡単すぎて物足りない人におすすめです。
「おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」
「スラスラ〜」と同じような形式の教材です。「スラスラ〜」が一通り終わったけど、もう少しトレーニングをしたいと言う人におすすめです。
「ポンポン話すための瞬間英作文 パターン・プラクティス」
こちらは上記の4つの教材とは練習方法がやや異なり、英語から別の英語に変換する練習をします。例えば、肯定分を否定にしたり、文の一部を変える練習をします。ベースとなる英文が与えられていますので、その英文をある種のパターンとして使う練習ですので、瞬間的に口から出てくる英会話を目指す人におすすめです。
また、上記の4つの教材だと、どうしても日本語に引きずられてしまうという人や、一通り上記の教材が終わった人が使うといいでしょう。
こんな人にオススメ!
- 中学英語は一通り習って知ってるんだけど話せないという人
- 日常的に使える英会話を効率よく身につけたい人
こんな人には向かない
- ビジネスや専門性の高い英会話を必要としている人
- 英語をゼロから勉強しようとしている人
英語の耳シリーズ
英語の耳はリスニングに特化した教材で、「英語は読めるけど聞き取れない」というまさにそんな人向けの教材です。音声教材を使った問題がついていて、講師からのサポートも含めてリスニング向けの良いレッスンができると思います。
実際に使ってみるとこんな教材です。
ディクテーションを中心にした硬派な教材
ディクテーションという、リスニング力強化には効果があると言われている練習法を取り入れています。ディクテーションは特別なものでは無く、聞いた事を書き起こす練習で、英語学習者にとっては一般的なのですが難しいため毛嫌いされがちです。
「英語の耳」の教材はこれが上手くできるような練習が組み込まれてます。
ちなみにディクテーションについてですが、細かく聞き取れないと書けませんし、そもそも英語はちゃんと発音しない語があるので、それらを知識で補いながら書きます。当然、話すスピードよりも、書くスピードは遅いので、短期記憶に残っている記憶をたよりにします。こういった頭の中で補う事や短期記憶に残す事は、日本語での会話でも日常的に脳が行っていることで、英語でこの能力が身に付けばリスニング力はかなりのものになると思います。
ビジネス、トラベル英語、スラング等に対応
ビジネスマン向けには、商談やミーティングで話されているような内容の教材がありますし、旅行者向けの英会話リスニングを強化できる教材もあります。中にはスラング的なものもあり、きちんとリスニングの練習をしなければ聞き取れないようなネイティブが使う表現も練習できます。
初心者にはやっぱり辛い
ディクテーションをはじめ、リスニングが長めで早いので、初心者には厳しいです。中級者でもかなり集中しなければならないため、連続でレッスンすると少々疲れる人もいるかと思います。
こんな人にオススメ!
- きちんとした練習法でしっかりしたリスニング力を身につけたい
- ビジネス英会話、トラベル英会話、スラングなどのリスニング力を身につけたい
こんな人には向かない
- 初心者で長い文章のリスニングは全く耳に入ってこない人
TOEIC® TESTリーディングはじめの一歩
TOEICのリーディングセクション(Part5〜7)に特化した教材です。
参考スコアは350〜500と初級から中級向けです。
実際に使ってみたところ、少々扱いにくいかなというところもありました。
あくまでも他の教材でTOEICの基礎を固めてから、問題数をこなしたい時などに使ってもいいかも程度かと思います。
TOEICリーディングの構成がわかる概要付き
イントロダクションとして、TOEICリーディングについて日本語で簡単にまとめられてます。
TOEICをはじめて受ける人は、本番の問題構成を知るために参照すると良いでしょう。
提携教材は、通常レッスンを予約してはじめて中身を見れますが、このイントロダクションは誰でも見れるのでお得感があります。
注意点として、TOEICは問題構成が稀に変更されるため、最新の形式のチェックは別途必要です。
解説は講師に委ねられている
教材自体の解説が少々少なかったり、わかりづらかったりする傾向があります。
その場合、講師に解説をしてもらうことになりますが、こういった解説は、日本人の英語学習について理解のある日本人による解説の方が、試験対策としては効果的だと思います。
また、本書の対象者は講師から口頭で十分な解説を聞くのが難しいレベルの方だと思います。
ということで効果的にTOEICの対策をするには、十分な解説が得られにくく、少々扱いにくいです。
レッスンあたりの問題数が少ない
初心者向けということと、区切りのいいところで分ける必要性からか、1レッスンあたりの問題数が少ない時があります。
上記の通り解説も少ないので、単純に教材に沿って進めると10分程で終わってしまうこともありました。
こんな人にオススメ!
- はじめてTOEICを受ける人はイントロダクションのリーディング問題構成は見ておくといいかも
- 問題数をこなしたいが、他に解く問題が無い人向け
こんな人には向かない
- 単純にTOEICの点数を伸ばしたい人は、別の教材の方がいいかも
TOEIC® TEST 英文法完全バイブル
TOEIC® TEST 英文法完全バイブルは中・上級者向けに主にPart5、6の文法を補強するための教材です。
600点〜700点を目指している人や、中には900点台を取った人でより高い点数を目指す人などもこの教材を使っています。
正誤の理由をよりはっきりと理解
実際のレッスンでは、正しい答えを選び、さらにそれが正しい理由を求められます。
その後講師による解説もあるので文法的な正誤の理由をよりはっきりと理解できました。
初心者には少々難しめ
中級者がぶつかりやすいTOEICでの文法トラップについて分かりやすくまとめているのですが、初心者の人では少々消化不良を起こすかも知れません。ある程度文法の基礎知識がしっかりと身に付いている人には良い教材です。
こんな人にオススメ!
- じっくりと文法を理解してTOEICの解法を身につけたい人
- 高得点からさらに点数を伸ばしたい人
こんな人には向かない
- 英文法の基礎をまだ学んでない人、文法のベースが全くない人には少々難しめ
まとめ
如何でしたでしょうか。
DMM英会話では、初心者からビジネスマン向けの高度な英会話まで幅広い提携教材が用意されています。
これらが無料で使えるのがとてもうれしいですね。
どれを使えばいいか迷ったら、私はこのような使い方をおすすめします。
- 初心者向けには「Side by Side」
- ビジネスマン向けには「シーン別 本当に使える 実践ビジネス英会話」
- カジュアル・フランクな表現を学びたい方には「バーダマン先生のリアルな英会話フレーズ」
- 筆記試験は得意だけど話せない人には「瞬間英作文シリーズ」
- リスニング力をつけたい人には「英語の耳シリーズ」
DMM英会話の無料体験レッスンでも使えるので、試しに覗いてみてもいいですね。体験レッスンは全く無料です。