こんにちは。かんなです♪
最近ネットでよく見かける「vipabc」。
「アメリカ発!」とか「全員ネイティブ講師!」とか言ってるけど、ウェブサイトには詳しい説明が載ってない、謎の多いオンライン英会話。
ちょっと調べると中国産とかそんな言葉もあって、謎が深まるばかり。
そんな 「vipabc」の体験レッスンを受けたので、レポートします!!
ちょっと調べたら、実はグローバル規模の大きい会社だった
まずは、体験レッスンを受ける前にちょっと調べてみた。
あまり情報ないんだけど、vipabcは「iTutorGroup」っていう、グローバル規模の会社が運営してるみたい。
台湾でサービス開始して、その後中国本土の展開も成功。今は、シンガポールとかも含めて、主にアジア圏で広まってるみたいだよ。
「アメリカの西海岸で開発された…」とかなんとか言ってるのはそもそも創業者の楊正大さんが中国人なんだけど、アメリカの大学 UCLAで博士号をとってるみたい。
その辺が関係してるのかな?
はじめはあやしいなと思ったけど、結構ちゃんとしてるのかも。
体験レッスン予約
体験レッスンの予約は結構面倒。
Webサイトで登録 (名前、メールアドレス、電話番号等) → 後日電話がかかってきてレッスン予約、という流れ。
わざわざ電話番号を聞き出す仕組みにしてるのが、ちょっとあやしいなーと思いつつ登録。
電話を受けられる候補の時間帯を入力して終わり。
後日、男の人から電話がかかってきた。vipabcコーディネーターの高橋さん(仮名)。
英会話を始めたい理由とか良くある質問に答える。わたしはビジネスで使いたいって伝えたよ。
その後にレッスンの予約。
ちなみに、高橋さんはもちろん日本人。爽やかな印象を作ってそうな印象を受けたけど、話しやすい人で悪くはなかったよ。
体験レッスンは、説明込みで1時間から1時間半とのこと。
通常のレッスンは24時間いつでもできるんだけど、体験レッスンは高橋さんのようなコーディネーターがサポートしてくれるので、11時から17時までだって。
体験レッスン
いよいよ体験レッスン!
時間になったら電話が掛かってくる。こないだ電話をくれたの高橋さんだった。
会員サイトにログイン
まずは会員サイトにログインをするよ。高橋さんが教えてくれる手順に従ってログインする。
謎の多いvipabcの中身をいよいよ見れるからドキドキ。
メールアドレスとパスワードで簡単にログインできたよ。
体験レッスンのページで通話確認
レッスンはSkypeじゃなくて、vipabcの会員ページの専用アプリでできるみたい。インストールとか面倒な作業はいらないよ。
体験レッスン専用のページに入ると、高橋さんの声がwebページから聞こえるようになるので、ここで電話は終了。
ここからは、webページの専用アプリで会話する。
体験レッスンの説明
高橋さんによると、体験レッスンは15分くらい。
ネイティブの講師が相手。vipabcの先生は、グローバルに教えてるから日本語は話せないんだって。
ちょっと初心者には厳しいかなと思う。
体験レッスン(15分くらい)
体験レッスン開始。レッスンは15分くらいだって。ちょっと短めだね。。
先生は男性の結構年上の人だった。
まずはじめに自己紹介。でも、先生は名前しか言わなくて、基本的にわたしの自己紹介をする。
このまま先生の紹介がないまま次に進みそうだったから、こっちから聞いちゃったよ。
先生はセルビアの人。「セルビアなのにネイティブなんだ?」とちょっと不思議に思った。訛は感じなかったけどね。
とりあえず先に進んでレッスンに入ったよ。
教材はレッスン用っぽい作りだったけど、どちらかというとレベル判定用っぽかった。あからさまにはわからないようになってるけど、「読む、聞く、話す」をチェックされてる。
「読む」のチェックでは、箇条書きで5単語くらいの文を10個程読む。ちょっと「読む」のテストにしては短いかなと思った。
「聞く」のチェックでは、基本的に先生が質問するので、それをきちんと理解できているかが見られる。でも、遅延があって正直聞き取りづらい。
「話す」のチェックでは、会話力が見られてる。でもね、あまり一般的じゃないものを説明することになって、ちょっと難しかったよ。
何となく全体的にポイントがずれているような感じはしたなぁ。
レッスン中は先生のスライドを画面共有して見れるので、自分で教材を開かなくてもいい。
先生がスライドにアンダーラインしたりするのも見れる。EF Englishとかもそうなんだけど、グループレッスン向けの「黒板共有」のシステムだね。
レッスンは時間通り15分で終わって、先生からフィードバックを受ける。
このフィードバックは英語なので、初心者はわからないかも。
でも後ろでコーディネーターの高橋さんも一緒に聞いてるから、わからなかったら「OK, OK」 って言っておけば、後でコーディネーターが助けてくれると思う。
体験レッスンの内容評価
先生が退室して、再び高橋さんと会話。今回のレッスンの感想を聞かれる。
正直、レッスン内容は「英会話」じゃなくて、レベルチェックだけだったし、ビジネス向けをやりたいって伝えてたのに旅行英会話だったのでイマイチかなと。
「遅延も多くて、会話もしにくいし」って言ったら「今回は体験レッスンなので、これから調整していく」とかなんとか。なんか調整することあるのかな?この遅延だけでもわたしは受ける気が無くなるくらい問題。調整でなんとかなるならもっと準備してほしいな。
先生については「そもそもセルビアの人ってネイティブなんですか?」って聞いたら「セルビアには英語が話せる人が多くて、その中でも英語が得意な人を採用してるんですよ。もちろん母国語も話せます」だって。それって普通はネイティブって言わないよねと心の中で思った。
ちょっといろいろ納得いかない感じ。
自分のレベル判定と目標の確認
しばらくすると、先生から正式な評価がくる。
レベルは全部で12段階に分かれてて、こんな感じ。
初級 : Lv1, Lv2
基礎級: Lv3, Lv4
中下級: Lv5, Lv6
中級 : Lv7, Lv8
中上級: Lv9, Lv10
上級 : Lv11, Lv12
わたしはLv3だった。もう少し上かなと思ったけど。
レベルアップに必要なレッスン数は、Lv1〜4が平均40回、Lv5〜8だと平均75回とのこと。
Lv6をクリアするまでには、210回かかる計算。
vipabcの説明
ここで、お待ちかね!コーディネーターの高橋さんからvipabcの詳しい説明。
そもそもvipabcとは
2009年にアメリカシリコンバレーで開発・設立されたらしい。創始者が中国人だけどUCLAで博士号を取ったみたいだから、やっぱり彼が作ったってことだと思う。
中国で10年以上の実績があるって高橋さんが言うんだけど、2009年に設立されたとすると数が合わなくて、ここでも不信感。
レッスン受講者は「135ヶの国と地域に及ぶ」と書いてあった。「135ヶ国」じゃないから注意。メインは中国、台湾、シンガポールで、アジア中心みたい。世界最大級のオンラインサービスだって。
日本は2016年7月にサービス開始したみたい。
ちなみに、創始者は「世界の魅力的な起業家100人」に選ばれているみたいだし、彼は本物だね!
謎のDCGSで、各人のニーズに合わせたレッスンを受けられるらしい。DCGSの詳細はまた後で。
先生について
80ヶ国、100都市以上から外国人講師を採用している。
80ヶ国も英語ネイティブな国があると思えないから、やっぱり全員ネイティブではないんだね。今日の先生もネイティブじゃなかったってことかな。
でも、ネイティブ講師は10,000名以上在籍している。これは結構な数。それなのに今日の先生はネイティブじゃなかったってことは、あまり体験レッスンに力を入れてないのかな?10,000人って、ちょっと違和感があるなぁ。
後でカリキュラムのところで出てくるけど、かなり広い範囲のプロフェッショナル領域に対応しているので、先生も別の仕事をしながら英語講師をしている人が多い。
その点では色んなプロの英会話に触れられるからプラスポイントかな。
先生の一覧は見れない。事前にプロフィールがわからないので、不安かも。
レッスンの時に自分で先生を選べなくて、空いている先生が自動で割り当てられる仕組み。この辺はグループレッスンだから仕方ないかな。
レッスン形式
1レッスン45分間。24時間いつでも受けられる。
基本的には少人数のグループレッスン。プライベートを受けることもできるけどポイント消費量が多い。
6人以下のレッスン: 1Pt消費
3人のレッスン : 2Pt消費
2人のレッスン : 3Pt消費
1人のレッスン : 4Pt消費
6人以下のレッスンは、満席にならなければ実質3人レッスンと同じになったりするのでお得。
ちなみに、一緒に受ける生徒は中国人が多いみたい。
レッスンの時、先生をカメラで見れるけど、生徒はカメラを使えない。今後使えるようにするかもって言ってるけど、わたしはカメラを使うといろいろ準備が面倒だからいらないかな。
予約は24時間前まで。それ以降の予約もできるけどポイントを追加で消費するので注意!
でもキャンセルは5分前までできるので、とりあえず早めに予約をしておいて、予定が入ったらキャンセルするのがいいと思う。
VIPレクチャー
普通のレッスン以外に、VIPレクチャーというものがある。
生徒側は話さず、先生が一方的にレクチャーする。ウェブセミナーみたいな感じみたい。
レクチャーは英語そのものについてではなくて、テーマ別に興味をひくような話題。
例えば、アメリカのディズニーランドについてとか、各国の料理とか。これは単純におもしろそう。
VIPレクチャーは5分前までに予約できるし1Ptしか消費しないので手頃。まあ、これに近いフリーのコンテンツありそうだけど。
プライベートレッスン
普通のレッスンとは別に、「会社のプレゼンの準備をしたい」とか自分がやりたいこともレッスンで見てもらえる。
先生も準備が必要だから一週間前までに予約が必要。4Pt消費する。ちょっと使いにくそう。
レッスンは録画され復習に使える
全てのレッスンが録画される。だから自分でメモを取る必要はないし、レッスンをもう一度聞く事もできる。自分の発音も聞けるから結構便利だと思うよ。
他のオンライン英会話では、あまり無いサービスだから、これはポイント高いね!
カリキュラム
カリキュラムは自分で直接選べない。自分の興味を指定するとそれにあったカリキュラムが自動的に決まる仕組み。
<選択するもの>
伸ばしたい能力 (会話、文法、単語等)
興味がある分野 (ビジネス、レジャー、ライフスタイル等)
興味のある業種 (マスコミから農業までかなり幅広に選べる)
興味のある職種 (マネジメントから店員まで幅広に選べる)
かなり広い選択項目から選べる点がプラスポイント。
でも、教材を見せてもらえなかったから、実際にどんなレッスンを受けられるのかわからなかった。
ちなみに正式な会員になっても、レッスン1時間前にに予習ができるようになるだけで、事前に教材を見れない。
DCGSとは
さて、謎のDCGSのことだけど、Dynamic Course Generation System の略で、日本語では「自動コース生成システム」という意味。
上で出てきた好みの選択をすると、自分のレベルに合わせてカリキュラムが自動的に決まる。
それで、同じカリキュラムの生徒と先生のマッチングをしてくれるらしい。例えば嫌な先生がいたら、この先生はイヤと評価すると次からはもう選ばれなくなる。
それがDCGS。うーん。
料金
ポイント制が基本だけど、受け放題の取り放題コースもある。
正確には人によるので、目安でまとめるよ。
レッスン回数 300 200 100 受け放題 総額 約540,000 約420,000 約270,000 約560000 単価 約1,800 約2,100 約2,700 - ポイント消費期限 18ヶ月 18ヶ月 12ヶ月 12ヶ月 備考 6人のグループレッスンとVIPレクチャーのみ受講可 目安の回数/週 4回/週 3回弱/週 2回/週 1日何回でも受けられる
6人のグループレッスンで1,800円くらいなので、他のオンライン英会話と比べるとかなり高い!
それだけの価値があるかどうかは、うーんどうかな。
でも、わたしの場合はいろいろキャンペーンがついて、総額で15万円安くなるみたい。
その場で契約したり、一括契約したり、ちゃんとレッスンを受けることが前提。
すると単価は1,300円くらいまで下がるかな。それでも高いと思っちゃうな。
まとめ
オンライン英会話にしては高いのと、高い分だけサービスが良いとも思えなかったので、高橋さんには悪いけど断ったよ。
受けた感想は、vipabcはネイティブ講師中心のグループレッスンなので、EF English に近いと思った。
でも EF English は本当にネイティブ講師だし、アジアだけじゃなくて本当にグローバル展開してる点で違うかな。
EF Englishに比べるとかなり高いけど、全部のレッスンが録画されていて後から見直せるのがいいかも。でもやっぱり高い。
まとめるとこんなかんじ。
メリット
・ネイティブ講師が多い
・全レッスン録画されていて復習に使える
・カリキュラムの種類が豊富。それに合わせていろんな経験をもつ先生がいる(多分)
デメリット
・全員ネイティブ講師というわけではないので注意
・オンラインレッスンにしては高い (キャンペーンを付けても1レッスン1,300円くらい)
・教材や先生を事前に見れないので、受けてみないとわからない。
vipabcはそんなにあやしい訳ではないんだけど、わたしにはあんまりだったかな。
個人的にはDMM英会話でネイティブとマンツーマンレッスンをする方がいい。たくさん話せるし、1回500円くらいでできるから全然安いよね。
かんなさん、はじめまして。
かんなさんの記事投稿から今現在で一年になりますが、私は今年の夏ごろ、同様の体験レッスンを受けてみました。まったく同じ流れでした。そして感想もあなとまったく同じです。あなたの結論どおり『NO』です。
まず決定的問題点は音声のDELAYと音声品質の低さです。コーディネーターが「調整できる」と言ってましたが、できる筈はありません。音質が悪いので発音などのチェックは不可能。なぜ会話が成立するかといえば会話のコンテキストでそれが可能になっているだけです。その証拠に発音に対する評価はありません。不可能だからです。まったく実用性がない、人を馬鹿にしたシステムでクソ高い受講料を召し上げようと考える嫌悪すべき中国的商法の典型です。30年以上前の国際電話レベルの音声品質で英会話レッスンが可能だと考えている運営会社の無知を笑いたくなります。
KAMAさん
コメントありがとうございます!
そうですよねぇ。音声のDELAYと音声品質はちょっと受け入れられないどころか、決定的にダメ。
生徒の気持ちになれば真っ先に直すところ。録音で自分の声が聞けるのはいいんだけど、そもそも録音する前の話だし…
是非改善して欲しいですね。
KAMAさんは結局他の英会話を選んだのかな。記事が参考になってればうれしいです!