コンセントは和製英語

アメリカに行ってなかなか通じなかった言葉の一つが「コンセント」です。

そう、あの電気の差し込み口です。

そもそもコンセントは“consent”ではありません。

“consent”は「同意する」という全く違う意味の単語です。

これでは一生懸命“consent”と言っても通じません。

コンセントはの正しい英語は“outlet”です(アメリカの話。イギリスは“socket”)。ただし、アウトレットモールを指すこともあるので“electric outlet” “wall outlet”を使うといいです。

“outlet”はもともと「何かの出口」という意味があります。

電気の出口なので“electric outlet”、通常の物流を介さずブランド品が直営店で直接販売されるモールなので“outlet mall”ですね。
(今では型落ちや訳ありなどの意味が強いですが)

袋小路では出口が無いので“No Outlet”という標識が使われます。

“outlet”いろんなところに出てきますね。

ところで逆にコンセントの語源はなんなんでしょうか?

初期の電気ケーブルは同軸(中心に一本電極があり、その周りをべつの電極が囲う、テレビのアンテナケーブルみたいな構造)でした。

昔の人はそれを“concentric plug”「同軸プラグ」と呼んでいたのが、それが省略されていきコンセントになったと言われています。

“consent”は「同意」の他に「集中」など、何かが一点方向に向かうようなニュアンスがあります。

「同軸」は中心が一つなので、“concentric” なんですね。

このように言葉のもともとの意味や関連をたどると英単語も覚えやすいですね。